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野村萬斎さん魅力直伝
古川で狂言の解説と上演
2010年4月9日
棒に縛り付けられながらも酒を飲もうと苦心する召し使いを熱演する野村萬斎さん=飛騨市文化交流センターで |
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狂言の第一人者で、
現代劇や映画の出演などでも
活躍する野村萬斎さんが、
観劇のポイントや所作などを解説し、
演目を披露する催しが7日夜、
飛騨市 古川町の市文化交流センターで開かれ、
会場を埋めた約710人が狂言の魅力に触れた。
同センターを指定管理するNPO法人ひだ文化村が主催した。
まず、野村さんは、
舞台に何もない狂言は演者のしぐさ
などから場面を観客に想像してもらっていると説明。
「自分も参加する形で(場面を)
想像する と楽しめる」とアドバイスした。
野村さんのおじの野村万之介さんによる「萩大名」に続き、
野村さんが「棒縛(しばり)」を上演。
自分の外出中に盗み酒をすることに
怒った主人から 棒や縄で縛りつけられた召し使い2人が、
それでも酒が飲みたいと四苦八苦しつつ、
酒盛りをする様子を軽妙に演じ、
会場を沸かせていた。
(平野誠也)
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