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在萬齋去北京前,先看看他彩排六道輪迴的情況吧!

 

 

生きたままに天上界、地獄界など六道をさまよう人間たちを描く壮大な輪廻(りんね)の物語。新作舞台劇「六道輪廻」(本願寺維持財団主催、産経新聞社共催)が4、5月、東京、京都、大阪で上演される。本願寺の大谷暢順法主の書いた原作をもとに、狂言師の野村萬斎が演出する。萬斎のほかに、人間国宝の野村万作麻実れい若村麻由美らが出演し、奥深い世界が描かれる。

 同名の原作は3月、講談社から刊行された。笠井賢一の脚本に基づいて演出する萬斎は、「小説の世界はファンタジーで、CG(コンピューターグラフィックス)を使うべき作品。それを能・狂言の手法を使って舞台化した」と話す。

 輪廻の館の主、サンサーラ(万作)が失踪し、娘のメイユレー(若村)は父をさがす。メイユレーは天上界で天人の長・ヴァイセーシャ(麻実)と修羅の戦士、ユッダ(萬斎)の戦いに巻き込まれて、傷を負う。一方、サンサーラは地獄でのし上がり、閻魔(えんま)王となっていた…。

 父を探す娘の旅を中心に、娘と修羅の戦士とのかなわぬ恋愛、天上の子供が地上で孤児になる物語が盛り込まれた。万作と狂言師らが繰り広げる地獄のシーンには、喜劇的な要素もある。

その中で、萬斎は自ら演じる修羅の戦士のイメージを阿修羅(あしゅら)像、四天王らの仏像、仏画に求めたという。

 若村は「いまは稽古(けいこ)で苦しんでいるが、本番では楽しくやりたい」と話す。

 「人間が死なないで輪廻するというのが作品の大きなポイント」と萬斎。六道はパラレル(平行)な世界のはずだが、ここでは交わり、ねじれが起こっていると指摘する。

 「(原作を書いた)大谷さんは、個人的になったいまの人間に危機感を抱き、私たちがたまたま、この人間界にいるだけで、転生して違う世界にいることもあり得ると言いたかったのでは」

 シンセサイザーを使う井口拓磨、大曽根浩範らのオリジナルの洋楽と、田中傳次郎らの邦楽を使い、生演奏中心の音楽も注目だ。

 25、26日は京都の東本願寺東山浄苑本堂、28日はサンケイホールブリーゼ(大阪)、5月1、2日は東京芸術劇場中ホール(池袋)で。公演の問い合わせは(電)075・551・3007。(生田誠)

 

六道輪迴

 

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